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讃岐おもちゃ美術館

理事長ブログ

視察レポート第5弾:さぬき木のおもちゃ美術館(仮)に向けて


早朝の雨も上がり香川のグランドキャニオン、高松市庵治の丁場(丁場)に着くころには雲も晴れて来て…

スケールの大きさに思わず言葉を失うほど!

こんな場所が香川にあったのか!!!


庵治石の案内は中村節朗石材の中村社長から…

庵治石という密度の高いとてもいい石が香川から算出され全国に売られています

石の採掘から加工し商品化するまでを同じ産地で行えるのはもう香川の庵治だけだそうです。
石の良しあしの見極め方や用途、加工方法など3社ほど石の工場現場や職人さんに合わせていただき
200ほどある庵治石に関わる会社さんの一端を見ました!
若い人も多くて活気がありますね!


もう庵治石についてのストーリーをたくさん聞いて、職人さんの作品たちを見て
木から石へ…自然の歴史すご~~~と思いながら今度は土を練り焼いて作る
讃岐装飾瓦神内さんへ。
こちらもまたスゴイ職人技
香川の伝統工芸士さんです


印象天気なのは皆さんご自分の仕事の話をするときに誇らしげな顔をされていること。
見たことのない数々の道具。
ひとの手から作られる一つしかない作品の数々

こんなすごい人が香川にいる。こんなすごい材が香川にある。

ますます魅力を感じます


視察レポート第4弾:さぬききのおもちゃ美術館(仮)に向けて


今日もおもちゃ美術館プロデューサーと共に香川をご案内。

ホント、香川で暮らしているのに知らないことが多くて私自身がとっても勉強になるし刺激される

場・空間・空気・技・人・自然…何もかも「香川ってすごい!」を実感

まずは今日覚えた言葉。やっぱり「木」を扱うからには知っておかねば
【芯持ち】と【芯さり】
この写真のように木の柱の中心に芯があるのとないのと。どっちも味があり木にも一本一本顔があるのねえ


今日のコースはまずは大洋木材さんから。

大洋木材さんの小さく繊細な加工ができる工場をまず見せてもらい
その次に郷東にある大きな木材卸をしている場所へもご案内
様々な木が…無数に置いてある!すごい!


次に向かったのは山一木材KITOKURASさん。
こちらも味のある木から、とにかく本物に触れてほしいとさまざまな取り組みをされていて
くまなくご案内いただきました。

木の息遣いを感じながら、自然の中を歩いていると人間と木の共存って素晴らしいなと感じずにいられない
こんな上から木の玉を落とすと音楽を奏でる空間も!


次に向かったのは香川の伝統工芸士 大井建具店さん
建具や組手(くで)を知ったのもホント最近なんです私。
これ釘もボンドも一切使わずに緻密に人の手から生まれた模様。すごいよね
自分でデザインを考えて長い時間をかけて生み出された作品にはスゴイ力がある。
そして職人の語る横顔には物凄いオーラがある!


次に向かったのは三好提灯店さん。
そもそもちょうちんの定義って?折りたためてコンパクトになるものなんだって!知らなかった!
これも一本一本細い気を通して紙を貼り絵を描く…すべて人の手です。
様々な依頼に応えて世界に一点ものを作り続け大きな神社仏閣にあるちょうちんも作られている人が
地元香川にいるんだ!と。すごい!
作業場も見せてもらいとにかく興奮

ものづくりをする人、自然を相手に仕事をする人の尊さとこの技術を絶やしてはいけないな。と感じました。

行く先々でとても皆さんが丁寧に仕事ぶりを見せてくれ話を聞かせてくれて本当に有難いです
必ず活かしたいし、子どもたちに伝えたいです


視察旅レポート第三弾:さぬき木のおもちゃ美術館(仮)に向けて


今日も「さぬき木のおもちゃ美術館」開設に向けて集まってくれた東京おもちゃ美術館館長多田さん、デザインの砂田さん他スタッフの皆さんを香川の「粋」のご案内


朝いちばん、栗林公園は日の出とともに開園しますのでこの季節は本当に朝が早い!
しかしチケットを買ってゲートをくぐると早朝にもかかわらずボランティアガイドさんが。
有難いですね。短い時間ですが少し案内していただいた後、予約していた栗林公園内にある
花園亭にて「朝がゆ」の朝食
コロナで一部屋1グループしか予約できなくなっていましたのでゆっくりとくつろぎながら


砂田さんは本当にびっくりするくらい物知りで、まずはお床に掛けてあるお軸の説明をしてくれました

そして窓から見えるお庭の景色の計算されつくした構図、
松の間を抜けてくるまさに気持ちの良い風。
細部にわたる花園亭の造りについて、さりげなく説明してくれながら
心地よい朝食タイムを楽しみました


次なるはこれまた香川の誇る建造物、香川県文化会館の中にある漆芸研究所へ
ちょうど修了生の作品展をされていました
修了生の作品も見事ですがこの建物自体すごい!しょっちゅう前を通るくせに、ほとんどこの建物について無知なワタシ(泣)


県立の漆芸研究所には毎年10人の生徒さんが入学
こうして漆芸家を育成する場は全国でも輪島と香川にしかないんだとか!
しかもここは県立で入学費も授業料も無料!県がこうして芸術家を育てているのです!知らんかった!
そして漆って奥が深い、ふかいいい~
生徒さんが真摯に作品作りに向き合っていました。途方もない時間と手間とをかけて作る作品なんですねー
ご案内いただいた古川所長、ありがとうございました!


せっかく文化会館まできたので、、ってことで斜め向かいの「香川県庁東館
こちらも実は有名建築物なんですよね
⇒日本を代表する建築家・丹下健三氏や香川県出身の画家・猪熊弦一郎氏、インテリアデザインーの剣持勇氏が関わった建築物として有名です。


つい先日まで大掛かりな耐震工事でずっと仮囲いに囲まれていた東館。
県民が普通に入れるし外のお庭でもくつろぐことのできる普段使いのこの場所がとっても贅沢な
芸術的空間だと改めて感じましたし何よりアテンドしてくれた県庁職員さんが誇らしげに
何を聞いても答えてくれてこの建物の最高級のファンって感じで一番身近にいる人がここまで惚れる場なんだ。。と思うと改めてスゴイ!


次なるは
讃岐かがりてまり保存会さんへ・・
讃岐かがりてまりさん

高松市内の幼稚園の跡地にある工房を兼ねたこの場は緑が青々として気持ちいい!
そして古い幼稚園らしく、設えがかわいらしくて暖かい。
ここで作られている、讃岐かがりてまりは中に入っているもみ殻から糸を紡ぎ、手作りで染めた100色以上の糸を幾何学に刺して人の手だけで作られる美しくかわいい手毬。
代表の荒木さんのお話もとっても興味深くて・・


讃岐かがりてまりの荒木代表も香川の伝統工芸士ですが
次なるお邪魔先は、讃岐の可愛い和三盆糖の木型を作られている
市原さんの工房へ。
木型工房 市原さん

うわ~~!すごい数の木型!
市原さんもまた伝統工芸士さん。見たことのない道具を使って風流な型から
斬新なデザインの型まで生み出すんだ~

市原さんの娘さんは「豆花」さんという子の木型を使った和三盆糖造りのワークショップもやってますよ
https://www.mamehana-kasikigata.com/

駆け足ですが今日はまちなかの、ここ!という場所を見学させてもらいました。
そう、それぞれ5分くらいの移動時間で行ける距離にこんな素敵な場所が!
おそるべし高松まちなか!


視察旅レポート第二弾:さぬき木のおもちゃ美術館(仮)に向けて


さぬき木のおもちゃ美術館開設に向けての視察ツアー

三豊市にある菅組さんへ。
菅組さんは県内唯一の宮大工さんがいらっしゃる会社さんです。
おもちゃ美術館では匠の技も子ども達に伝えられる場であれば、と思っているので是非とも!と
社長さんにお願いし、宮大工さんの作業場も見せてもらいました。


木の香りが身体にしみこむほど、見たことのない道具や造作の並ぶその場は
神殿や寺社を作り上げる、神様仏様の住まわれる場を作る神聖な場所だ、と思いました
ちょうど棟梁がその場に居合わせお話を伺うことが出来ましたが、本当にスゴイ!
うまく伝えられないけれど伝統を守り、教科書のない仕事を、体で覚え体で伝えてきた技で
寡黙に作業をされている様子がすごいです。これ写真だと木の床に見えますが実寸大の寺社の図面です。
機械を使わず二次元をまず書いて三次元に起こしていく「匠の手作業」
震えます!伝統を守り貫く姿勢に心が震えました!
おもちゃ美術館でも是非棟梁の腕をどこかで活躍していただけないか、と密かにワクワクと企んでしまう。

菅組さんの宮大工さんの仕事風景を動画で紹介しているのはこちら↓
https://youtu.be/05GUPpFStc0


宮大工のお仕事ぶりに胸がいっぱいになったけどお腹は空いたので(笑)
菅組さんのすぐ近くの小前のたこばん屋さんへ。
東京おもちゃ美術館の多田館長もデザインの砂田さんも「たこ判って何?」って
たこばんって香川の文化なの⁈めちゃ喜んでもらえました(笑)コーラ&たこ判のゴールデンコンビネーションww


そして次なるは坂出の秘境⁈
金山の細道をうねうねと上がっていき、「けいの里」へ。
小雨振るけいの里は、覆いかぶさる木から妖精たちが見下ろしているような空気感


ここには縄文時代の人たちが触れた「サヌカイト」がゴロゴロ。

ちなみにサヌカイトとは(Wikipediaより)===
讃岐岩(さぬきがん、sanukite、サヌカイト)は、名称のもとである香川県坂出市国分台周辺や大阪府と奈良県の境にある二上山周辺で採取される非常に緻密な古銅輝石安山岩。固いもので叩くと高く澄んだ音がするので、カンカン石とも呼ばれる。
サヌカイトという名称は、明治政府に招かれ、日本各地の地質を調査したドイツ人地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマンが、讃岐岩を本国に持ち帰り、知人のバインシェンクが研究して命名した。
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耳で聞くというより、身体で感じる何とも言えない音を発するサヌカイト。

そのサヌカイトの音色を引き出す様々に加工された美しくアートな感じのサヌカイトの楽器?の並ぶ
けいの里にて、サヌカイトのいにしえの音色に癒され、歴史や背景を伺い、深呼吸してきました

香川に住みながら知らないことが多い!多すぎる!恥ずかしいぞ私。
とにかく、おもちゃ美術館ができるまで勉強せないかんことが多いっ!でも楽しい!


視察旅レポート第一弾:さぬき木のおもちゃ美術館(仮)に向けて


2年後にわははネットがオープンを目指している
「さぬき木のおもちゃ美術館(仮)」

香川の子ども達が故郷香川を発見し自然と見て触れて感じて遊んで知らないうちに
郷土の誇りを体験し、そして様々な人たちと触れ合い生きる力を身につけられる
そんな場所にしたいと願って、さぬき木のおもちゃ美術館プロジェクトを立ち上げます。

香川には数多くの伝統・歴史・文化・技術・自然・人・材があるのに私も知らないことがたくさん

まずはおもちゃ美術館プロジェクトを支えてくれるキーマンである
東京おもちゃ美術館の多田館長とデザインをしてくれる砂田さんはじめサポートメンバーと
まずは讃岐のええところを見る旅第一弾に出発!

朝イチのフェリーに乗って小豆島へGO!
(もちろんフェリーでは朝うどんwww


フェリーを降りて向かう先は「ヤマロク醤油」
醤油の蔵には長い時間をかけて醤油を醸してきたこの蔵に住む菌たちが。
150年も持つという醤油樽は大きな大きなプール程ある。
この杉樽を作る材料も、そして技をつなぐ人も耐えそうな、ということで
このヤマロク醤油の五代目が立ちあげたプロジェクト。
言葉で説明するよりこの動画たちを見たら感動します!
http://yama-roku.net/yamaroku/yamaroku-move.html


杉樽の魅力を満喫し、この文化を子どもたちに見せたいわ~としびれながら
次に向かうはオリーブ公園
オリーブは実を取る物なので枝を使った加工品はあまりないのですが
おもちゃ美術館でオリーブの積み木なんて作れないかしら・・・と妄想を膨らませる


実は5年前に小豆島町さんに提案して東京おもちゃ美術館とコラボしたオリジナルオリーブ積み木を作った経緯が・・・

そこで当時お願いした工房の職人さんにもご挨拶に。

木の香りたっぷりの工房で優しい手触りのオリーブに触れながらの打ち合わせは何とも心地よい・・

駆け足でめぐった小豆島。
午後からの視察に向けてあっという間に帰りのフェリーに飛び乗りました