コンドームはマスクだった! ~山本文子さんの「いのちの授業」レポート~
先日、オンラインで山本文子助産師の「いのちの授業」を開催しました。
山本さんは長年助産師として病院に勤務。病院でいのちの誕生を助ける仕事をされていました。しかし、産婦人科は命の誕生以外の仕事もあります。そのことに胸を痛めた山本さんが、中高生に講演をし始めたのは今から30年も前のこと。性教育の先駆者として今も活躍されています。
今回 初めてオンラインでセミナーを開いてくださいました。香川だけではなく全国から総勢60名参加でした。
筆者(わはは歴半年)の私は小学生と幼稚園の母です。 山本さんの講演は初めてでした。
幼児教育、食育、英語教育、体育など、「育」がつく教育は、たくさんはあるけれど、「性教育」については今まで避けていました。いや、避けたいと思っていました。
「私が教えなければならないの??」
「学校の保健の授業で教わるよね?」
「自然に学ぶかな?」と思っていました。
しかし、今回の講演を聞いて 「今、山本さんの話を聞けてよかった」と思いました。
私たち親世代は「性教育」を受けていません。自然に学んだという方が大半ではないかと思います。 でも今は「情報化社会」です。インターネットやSNSから知りたくなくても耳に入ってきてしまう時代です。山本さんに寄せられた数々の中高生からの手紙には、そういった誤った情報に悩まされている若者も少なくないといいます。
また、親や先生は本当のことを教えてくれないと中高生は感じているそうです。性教育は実は、子どもの時から子どもが「学びたい知りたい」と思っていることなのです。
性教育というと大人は伝えにくいと思うかもしれません。でも性教育は「いのちの教育」。 私たち親には産んだ瞬間から性教育をしてほしい、と山本さんはおっしゃいました。
子どもが小さいうちからできる性教育はこの3つです。
1、 おっぱいをのむ子どもの姿の写真を撮っておこう
2、 出産の感動を記録しておこう
3、 こどもを抱きしめてあたたかさを感じよう
この3つは「命の大切さ」を伝える手段です。子どもが生きていくうえで支えになるそうです。
また、目から鱗だった話もありました。それは「コンドームはマスクだ」ということ。
コロナ渦の今、マスクは自分を守る道具です。私たち親は子どもを守るために「マスクをつけなさい」と子どもに伝えます。子どもは目に見えないウィルスのことなど知らないからです。コンドームも同じです。子どもは何も知らない、もしくは間違った情報にあやつられている場合もあるのです。命を大切にするために、他人任せではなく、親の口から正しい情報を子どもに伝えなければいけません。
「命の大切さを伝えること」は生きる免疫を体に蓄えさせること。 「性についての正しい知識をつけること」はその免疫をより強くします。
この二つが私たち親にできる性教育です。 講演を受けられなかった方、講演を聞いてみたいという方はぜひ本で読んでみてくださいね。きっと役に立つと思います。(わははひろばの本棚にもあるよ☆彡)