【開催報告】令和5年度『高松市乳幼児とのふれあい事業』
高松市からの委託事業『赤ちゃんふれあい授業』が、下笠居中学校、勝賀中学校で開催されました。今回は、令和元年以来4年ぶりの「ふれあい体験型」による開催となりました。
赤ちゃんとお母さんが入ってきた途端「わあ~」と声が漏れ、教室の空気が解けるようでした。
お母さんに抱かれた赤ちゃんを見ながら、お母さんの話を聞く中学生は、真剣なまなざしで耳を傾けていました。
参加したお母さんから、赤ちゃんが産まれてからは1日が24時間で区切られている感覚がなく1年の時間軸で進んでいるようでとても忙しい、けれどもわが子の成長は何よりも楽しみであり生き甲斐でだと話して頂き、リアルなお母さんの言葉に子育ての大変さとともに、喜びを知ることができたようです。
赤ちゃんとのふれあいでは、最初不安そうな顔をしていた生徒も、赤ちゃんを抱っこした瞬間、顔がほころび優しい瞳で赤ちゃんの顔を覗き込んだり、泣いた赤ちゃんに向かってやさしく「ごめんね、ごめんね」と謝ったり、中学生らしい素直な反応がたくさんありました。
妊婦ジャケット着用体験では、「重い」「動きづらい」と、妊娠中の大変さに驚いていました。
また、育児グッズのコーナーは、実際に抱っこ紐をつけて赤ちゃん人形をおんぶしたり、赤ちゃん人形に服を着せたり、様々なグッズの使い方をスタッフに質問したりするなど積極的に体験している姿が見られました。
実際に赤ちゃんを抱っこした後で、赤ちゃん人形に触ると、なぜかみんな、赤ちゃん人形の扱いが優しく丁寧になります。
感じ方は様々ですが、赤ちゃんだった頃の自分と母親、家族、周囲との関りを想像し、大きな愛情を受けて育てられたことを知り温かい気持ちになったようでした。
参加したお母さんからは「先の見えない子育てだったが、中学生と久々に話すことができて子育ての見通しを立てることができた」と話していたことも印象的でした。